ニューヨーク市はトランス脂肪酸を含む油脂の使用を禁止しました。米国ばかりではなく、欧州でもトランス脂肪酸の規制が進んでいます。一方、厚生労働省はバランスよく食事をするかどうかの問題であり、今のところ、商品に成分表示をしたり、外食産業に使用規制す必要はないとしています。いたずらに恐れる必要はありませんが、トランス脂肪酸のことを正しく理解し、自らと家族を守る必要があります。

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n-6系不飽和脂肪酸・リノール酸の過剰

トランス脂肪酸に対する政府見解

トランス脂肪酸に対する厚生労働省の見解は、日本人のトランス脂肪酸摂取が欧米諸国に比べて少ないので、表示も規制も必要ないとしています。(詳細「日本では問題ない?」参照)。

トランス脂肪酸を表示も規制もしない、という姿勢は疑問ですが、農水省の指摘する脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよく摂ることが重要、かつ飽和脂肪酸の摂り過ぎに注意という点は重要です。確かに現時点では、トランス脂肪酸の摂取をやめることよりも健康のためには大切なことかもしれません。

なぜ飽和脂肪酸の摂り過ぎに注意なのか?

飽和脂肪酸

炭素に水素がきれいに結合した脂肪酸が『飽和脂肪酸』でした。安定で酸化しにくい脂肪酸で、動物性の油脂がこれに当たります。パーム油(ヤシ油)は植物油には珍しく、不飽和脂肪酸をたくさん含みます。

脂肪酸は炭水化物(糖質)と並んで重要なエネルギー源です。特に飽和脂肪酸はエネルギー代謝に重要な役割を果たしています。が、現状は大半の日本人が摂取過剰となっています。

不飽和脂肪酸の摂取が重要なわけ

n-6系不飽和脂肪酸

さて、飽和脂肪酸に対して不飽和脂肪酸とは、炭素結合の中に不飽和結合をもつ脂肪酸でした。炭素同士が二重結合または三重結合を有する脂肪酸です。
この多重結合の箇所は水素結合に比べると不安定で、酸化しやすいという特徴があります。ここで"酸化しやすい"は長短両面があります。体内に摂取する前に酸化させてしまうと大変です。酸化した脂質は毒です。だったら酸化しにくい飽和脂肪酸を摂ればよさそうですが、"酸化しやすい"ということは化学的に活性である、ということです。体内で細胞膜を構成したり、身体の多くの機能に関与するホルモン、プロスタグランディンの材料になるのです。

n-6系脂肪酸は摂取過剰

不飽和脂肪酸には炭素の多重結合の位置によってn-3系(オメガ3)、n-6系(オメガ6)、n-9系(オメガ9)とさまざまな種類があります。このうち、n-3系、n-6系を必須脂肪酸と呼んだりします。多重結合の位置が図で左側にあるほど酸化しやすくなります。

二重結合がある場所が、水素3個が結合した端から6番めにあるn-6系の代表は、リノール酸です。みなさんにもおなじみでしょう? 月見草油、紅花油、大豆油、ヒマワリ油、コーン油、綿実油などに豊富に含まれます。

n-6系脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸のひとつですから、しっかり食事の中で摂取しないといかないのですが、現代の日本人の大半が摂取過剰に陥っています。植物油は動物油脂に比べてコレステロールが溜まりにくい、コレステロールを溶かす、といったCMが一時期どんどん流され、いまだにそれを信じている方は多いでしょう。n-6系脂肪酸といえども、摂取しすぎはよくないのです。
n-6系脂肪酸はn-3系脂肪酸とのバランスを守って摂取しなくてはなりません。


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